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墓石に使用されている御影石とは
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御影石とは、花崗岩(かこうがん)のことです。墓石材料としては、一般に、花崗岩や斑れい岩などを含めて、御影石と呼ぶことが多いようです。かつて兵庫県の御影で多く算出されたことから、花崗岩のことを御影石と呼ぶようになったと言われています。 主成分は石英、長石、斜長石などの無色鉱物で、ほかの深成岩に比べて全体的に白っぽく、その中に黒雲母などの有色鉱物の粒があります。産地などにより白っぽいものから黒っぽいものまで、色調や模様には差があります。 御影石は、吸水率が低く、硬いのが特徴で、墓石のほか、建築物の外装材、内装材、テーブルなどの天板などに用いられます。また、酸に強く、磨くと美しい光沢が出ます。
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*白御影石
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白御影石は、花崗岩のなかでも比較的軟らかいの石です。その多くは中・四国地方で産出され、墓石として使用されています。また最近では中国、韓国、ブラジルからも輸入されています。
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*青御影石
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青御影石は、比較的軟らかい石から硬い石まで、変化に富んでいる石です。なかには黒御影石よりも硬いものもあります。
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*黒御影石
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黒御影石は、石質は一貫して硬く、風化作用に強い石です。産地は奥羽地方で、関東以北で墓石にひろく使われています。またこの石の7割は南アメリカ、インドなどから輸入されています。
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一般に使われている角石塔(位牌型)の大きさを表わす単位として型が使われます。これは仏石の横巾寸法、7型なら7寸(約21cm)10型なら10寸(約30cm)と一寸きざみで表します。それに比例して当然仏石の長さや台石の大きさも大きくなり、バランスのとれた墓石にします。(全国的にいちばん多く建立されるのが7型〜10型とされています。)
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お墓をいつまでに建てなければならないということはありません。つまり、いつどのような形に建ててもよいのです。 納骨に間に合うようにお墓を建てるのが一般的で、四十九日とか何回忌までにと言われているのは、何か仏事に合わせて建てれば開眼法要もいっしょに行えるため、仏事のあるときがいいと言われています。
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高級石材の代名詞とも言える「大理石」は、英語で「マーブル(marble)」と呼ばれています。 このマーブルという言葉、「墨流し模様」の意味かと思いきや「輝く石」という意味のギリシャ語が語源だそうです。この由来だけでも、高級そうな印象があります。ちなみに、カラフルな色で昔から人気の「マーブルチョコレート」。あのお菓子の一体どこが大理石なんだろう?と思っていたら、こちらは同じマーブルでも「おはじき」の意味だそうです。
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みなさん、ご存知でしたか?日本では以前、「大理石」とは中国雲南省の北西部にある「大理」地方で産出された石を指していました。
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では、現在も中国雲南省からやってきた石が大理石なのかというと、そうではありません。現在、日本はイタリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャといったさまざまな国々から大理石を輸入しています。 中でもイタリアは、世界の大理石の約3割を産出する大理石の大産地であると同時に、約4割を占めるアフリカ産の大理石がイタリア経由で世界へ輸出されるため、世界の大理石の7割をイタリアが占めていることになります。 先に墓石として紹介した御影石は、外壁、門柱、モニュメントなど、街中のいたる所で目にすることができます。でも、大理石は街中で見かけることって、そんなにありません。何故でしょう?
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実は、この大理石、非常にデリケートな性質の石で、そのままでは対候性に乏しく、すぐにひび割れや変色などを起こしてしまうんです。
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また、「酸」に弱く、酸性雨にさらされただけでその美しい表面は台無しになってしまうのです。特に高温多湿な日本では屋外での使用には耐性を高める加工が必須となります。 ところで、このデリケートな大理石ですが、粒子が細かいため装飾や造形に向いています。 イタリアの彫刻を思い浮かべてみてください。柔らかく彫刻しやすくて、磨けば美しいツヤを出し高級感が漂います。
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こういった特徴から、大理石は主に、高級な内装材として使われています。廊下、階段、カウンター、お風呂や鏡台など・・・
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これらがみんな大理石なら、じつに「ゴージャス」な住まいになること間違いなし!
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